今後のIT業界の動向と需要が見込まれる分野で市場価値を高めるには?

  • 2022年5月28日
  • IT

皆さん、こんにちは。

エンジニアとして就業している方で今の単価に満足していない方や、今後のキャリア形成や将来に対して悩まれている方も多いと思います。

そこで今回は今後のIT業界の動向と需要が見込まれる分野、またどのような能力について高めていく事で、市場価値を高めていく事が出来るのかについて、解説していきたいと思います。

 
ヒロ
この記事はこんな悩みを抱えている人におすすめ!

・今後のIT業界は人材不足になる?

・今のスキルで自分の市場価値はどのくらい?

・この先、自分の市場価値を高めるには?

市場価値について考える

まず需要が見込まれるという定義ですが、簡単に言ってしまえば「社会からどれだけ必要とされる人材か」ということです。

もう少し具体的に説明すると企業が求めている人材が’’需要’’となり、求めている事に対してスキルを持っている人材が’’供給’’となります。すなわち市場規模や需要が高く、供給が少ない分野のスキルを持った人材は市場価値が高くなるといえます。

今後のIT業界の動向とは?

IT業界では企業のDX(AI や IoT などの先端的なデジタル技術の活用を通じて、デジタル化が進む 高度な将来市場においても新たな付加価値を生み出せるよう、従来のビジネスや組織を変革すること)が進み今後もIT人材不足が懸念されています。

実際に経済産業省が行っているIT人材に対しての動向や人材に関しての調査結果を見てみましょう。

2030年には79万人のIT人材が不足する

図3-10 IT人材需給に関する主な試算結果③

出典元:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(平成30年)

このデータをみると2030年には最大で79万人のIT人材不足が見込まれる事が分かります。

上記の図は、IT人材不足が最大で不足した場合を予測した試算結果ですが、最も不足していないケースを予測した場合でも16万人のIT人材不足が想定されています。

次に「今後のIT市場の伸び」「技術の転換の変遷」「技術の変化に伴うスキル転換をするエンジニアの率」を試算した結果を見てみましょう。

※先端IT市場とは「AIやビッグデータ、IoT等、第4次産業革命」を意味しています。

2030年にかけてIT市場規模は拡大し60%以上は先端IT市場へ

図3-20 IT需要連動型Reスキル率の推移

出典元:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(平成30年)

上記の結果をみると分かるように、今後2030年にかけ先端IT市場が従来型IT市場を上回り、先端IT人材の需要が見込まれる事がわかります。

この先端IT技術の中でも特に注目されている分野が「AI」になります。

AI分野に関してはまだまだ発展途上の市場である為、全てを推し量る事は出来ませんが、こちらに関しても以下のような予測がなされています。

2030年にかけてAI人材の受給ギャップは最大で14.5万人

表4-42030年のAI人材需給ギャップの推移

出典元:経済産業省「IT人材需給に関する調査」(平成30年)

市場価値の高いエンジニアになるためには

ここまで様々なデータを見てきましたが内容を纏めるとIT市場の規模は拡大するが、人材の不足が今後も続き、また高度なスキル(データ分析・統計、AIの先端IT技術)を持った人材の需要が見込まれる事が分かります。

高度な先端技術を身に付ける

今後は先端IT技術を身に付けていく事で市場価値を高めていく事が出来ると思われます。

しかし簡単に先端IT技術を習得するというお話をしましたが、現在大学生で、学校のカリキュラムとして情報通信系の講座を履修しており、今後先端IT技術分野でエンジニアとして働きたいと思っていらっしゃる方であればよいのですが、現役エンジニアとして活躍しているが、今後先端IT技術を学んでキャリアチェンジしていきたいという方は一体どうすればよいのでしょうか?

キャリアチェンジを考えている方へ

実は経済産業省には、上記のような人材不足の課題に対して「第四次産業革命スキル習得講座認定制度」という、「高度な専門性を身に付けてキャリアアップを図る、専門的・実践的な教育訓練講座を経済産業大臣が認定する制度」が存在します。

認定対象の分野としては以下となります。

  1. AI、IoT、データサイエンス、クラウド
    (デザイン思考、アジャイル開発等の新たな開発手法との組み合わせを含む)
  2. 高度なセキュリティやネットワーク
  3. IT利活用(自動車モデルベース開発、自動運転、生産システムデジタル設計)

また厚生労働省「教育訓練給付制度」との連携を行っており、一定の要件を満たすことで給付を受ける事が出来ます。

もし興味がある方は上記のリンクから詳細を確認してみて下さい。

技術以外に市場から求められるものを知り高めていく

さて、ここまでは今後どのような技術分野においてIT技術者の需要が高くなるのかについて焦点をあててお話をしてきました。

ですが、私が現場で経験して思うの事は、エンジニアとして市場価値が高い方達を見ていると、実は高い技術力だけではないことが非常によくわかります。

この高い技術力は確かに必要なスキルではありますが、ユーザー側企業がそれ以外にどのような”質”が不足していると感じているかを、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が「IT人材白書2018」の中で纏めているので、そちらを見てみましょう。

ユーザー側企業からは高い技術力だけが求められているわけではない

図表1-1-7 “質”が「大幅に不足している」と回答したユーザー企業の実務者層に不足している“質”(特性別比較)

出典元:独立行政法人情報処理推進機構(IPA) IT人材白書2018(調査年:2017年度)

まず最初に表の中で出てくる「 課題解決型 」と「 価値創造型 」についての定義を見ていきますが、記事をご覧の方は多くがエンジニアの方だと思いますので、開発手法の違いについての説明は割愛します。

・課題解決型
既存システムの効率化やコスト削減を目的としたIT活用/要件定義が明確、確実性を重視、主にウォーターフォール型で開発

・価値創造型
価値創造を目的としたIT活用/要件が不確実、スピード感を重視、主にアジャイル型で開発

この表からいずれの型でも共通して不足感が高い項目に着目してみると、以下の項目であることがわかります。
・「自発的に動く力」
・「問題を発見する力(探索能力)・デザイン力」
・「全体を見渡す能力」(グラフの破線枠内)

つまり、高い技術力だけではなく、上記の”質”を高める努力をしていく事で、本当の意味で市場価値の高いエンジニアとして確立していけるのです。

もし今後のキャリアプランやスキルチェンジを行っての単価アップを検討されているエンジニアの方がいらっしゃれば、是非上記を参考にしてみて下さいね。

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