皆さん、こんにちは。
今回は知っているか、知らないかでは、将来の資産形成の結果に大きな影響を及ぼす「単利」と「複利」の違いについてお話して行きたいなと思います。
相対性理論で有名なアルバート・アインシュタイン博士が「複利は人類最大の発明。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う」という名言を残した事でも有名です。
・資産形成に興味はあるけどどんなもの?
・単利と複利ってなに?
今回の内容は資産形成をしたいけど、右も左も分からないという金融初心者の方向けの内容となっています。
それでは早速見ていきましょう。
単利と複利の違いとは?
・単利
配当金や利息を元本に組み入れず、最初に投資した元本部分のみに対して利息がつく。
計算式:元本×金利
・複利
配当金や利息を元本に組み入れて利息がつくことです。
計算式:(元本+利息)×金利
簡単に言ってしまえば上記の通りとなりますが、、、言葉だけではイメージし難いかと思います。
という事で上記の内容を図で表現していきます。
最初に投資した金額が100万円(元本)で年利10%で運用したとした場合こうなります。
単利とは最初に自分が投資した元本に対して、年利10%で増えていくという事になります。
次に複利の場合です。
これで単利と複利の違いがお分かり頂けたでしょうか?
複利の場合は、元本とその利息を含んだ部分に対して、年利10%で増えていくのです。
上記のように、1年~3年だけの期間だけでみた場合「そんなに大して変わらないのでは」と思った方もいるかもしれません。しかしこの投資期間が長くなればなるほど単利と複利の差は大きくなって、資産の増えるスピードが大きく異なってくるのです。
複利の力とは何か?
それでは実際に25歳~45歳までの20年という期間で見た場合にどうなるか見てみましょう。
今回は以下のサイトを参考に計算をしていますので、もっと長い期間での運用結果に興味がある方はご自身で計算してみて下さいね。
経過年数 | 単利(円) | 複利(円) | 差(円) |
1 | 1,100,000 | 1,100,000 | 0 |
2 | 1,200,000 | 1,210,000 | 10,000 |
3 | 1,300,000 | 1,331,000 | 31,000 |
4 | 1,400,000 | 1,464,100 | 64,100 |
5 | 1,500,000 | 1,610,510 | 110,510 |
6 | 1,600,000 | 1,771,561 | 171,561 |
7 | 1,700,000 | 1,948,717 | 248,717 |
8 | 1,800,000 | 2,143,589 | 343,589 |
9 | 1,900,000 | 2,357,948 | 457,948 |
10 | 2,000,000 | 2,593,742 | 593,742 |
11 | 2,100,000 | 2,853,117 | 753,117 |
12 | 2,200,000 | 3,138,428 | 938,428 |
13 | 2,300,000 | 3,452,271 | 1,152,271 |
14 | 2,400,000 | 3,797,498 | 1,397,498 |
15 | 2,500,000 | 4,177,248 | 1,677,248 |
16 | 2,600,000 | 4,594,973 | 1,994,973 |
17 | 2,700,000 | 5,054,470 | 2,354,470 |
18 | 2,800,000 | 5,559,917 | 2,759,917 |
19 | 2,900,000 | 6,115,909 | 3,215,909 |
20 | 3,000,000 | 6,727,500 | 3,727,500 |
このようにシュミレーションしてみると違いがはっきり分かりますよね。
元本が100万円で年利10%を20年間運用した場合には、単利と複利でなんと372万円もの差があります。これが「複利の力」という訳です。
複利で何年間運用したらお金が倍になるのかを知る「72の法則」
さて、皆さん単利と複利の違いについてご理解頂けたかと思います。
次はこの複利の計算について、簡単ではありますが豆知識をご共有できればと思います。
以下の計算式は、金利がXX%で複利運用した場合に、一体何年間運用したら、預けたお金が倍になるかを知る計算式になります。
・72の法則
計算式:72÷金利=運用資産が元本の2倍になるまでの年数
例:100万円を8%の金利で運用していると、「72÷8=9」となり倍になるのに9年間かかる。
この計算式が理解できると、銀行にお金を預けた場合に何年で預けたお金が倍になるかも分かります。最近はネットバンクも数多く出てきています。大手メガバンクに比べて、年利はよいとはいえ、、、平均すると約0.2%ほどです。
これを先ほどの計算式に当てはめてみると、、
「72÷0.2=360」となり、預けたお金が倍になるには360年かかるという訳です。
最近よく、銀行にお金を預けているだけでは全く増えないと言われる理由がここにあります。
このように資産形成を考えた時には、複利の力を利用して、ある一定以上の運用期間を設ける事で、効率的に資産を増やしていく事が出来ます。
ですので若いうちからコツコツを資産形成を始める事はとても大切なのです。
この資産形成のポイントについては、以下で詳しく解説していますので、こちらも是非ご参考になさってください。
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私がこの理屈をもっと若い時に知っていれば、、、一番後悔している事の一つです。
この記事はさまざまな年代の方が見ていると思いますが、勿論30代になってしまったから複利による資産形成を諦めなければいけないのかというと、決してそうではありません。
投資対象となる金融商品には沢山の種類があり、それぞれリスクとリターンも異なるのでしっかりと理解し、年代と考え方に合ったポートフォリオを組むことで、自分の目指す未来を実現する事が出来ると思います。この投資商品の解説はまた別のテーマで取り上げていきたいと思います。
先ずはフリーランスエンジニアとしてしっかり稼ぎ、そして投資の仕組みを理解して、アーリーリタイアを目指していきましょう。