皆さん、こんにちは。
今回はエンジニアにとって英語が必要かどうかについて取り上げてみました。
・どうしてエンジニアに英語?
・どのくらいの英語能力があれば良い?
現役エンジニアである私はとあるプロジェクトでインド人エンジニアとやり取りした事があります。
その時に苦労した事や、今後の需要について、考察と纏めをしてみたいと思います。
インド人エンジニアとの統合プロジェクト
私が海外エンジニアと仕事をしたきっかけは、某香港系企業が、日本のF社傘下の生命保険会社を買収した事に端を発します。
当時、保険系のシステム開発に強いSIer企業経由で仕事をしていた私は、この買収された国内の保険会社と買収した側のシステム統合の大規模プロジェクトに参画する事になりました。
当時は毎日終電ギリギリ生活で、とても大変だった事を覚えています。
さて話を戻しますが、この買収側の香港系企業がインド系企業のパッケージ製品を使用していた事から、インド人エンジニアとIF仕様を詰め、システム間の統合を行う役割を担っていました。
実際に海外エンジニアとの仕事で大変だった事とは?
実際のやり取りに関していうと、当然インド人エンジニアはインドに住んでいる為、日々の仕様のやり取りは全てメールになります。そのことも含めて大変だった事を纏めます。
・英語で来るメールの翻訳と、返信する文章の日本語変換と添削に時間を非常に要した
・通訳が保険の専門家ではなかったため、Web会議等での仕様のやり取りで認識齟齬が多々発生した
・昼夜が逆転している為、急な質問や不具合発生時の初動が遅くプロジェクトの遅延を招いた
このような感じで、私の場合は英語初心者もいいとこレベルであった為、通常の日本人同士では発生しないような、時間のロスを非常に感じる事が多かったです。
勿論、間には英語が多少話せるITコンサルタントや通訳さんもいましたが、付きっきりで見てもらう訳にもいかず、、、
海外エンジニアが優秀だと感じた事とは?
簡単に自分が当時大変だったと思う事を列挙してみましたが、インド人エンジニアが悪いわけではありません。
彼等とやり取りをしていて、凄く関心した事も沢山ありました。それは、、
・仕事に対して非常に真摯に取り組んでおり、その日のタスクをやり切るまでは残業もよくしていたこと
・プログラミングスキルが高く、要件さえ伝われば、開発は非常に速かったこと
私は今まで海外エンジニアについて、①仕事が適当②定時になるとすぐ帰るなど、余り良いイメージを持っていませんでした(笑)
しかし、このプロジェクトを通して、海外エンジニアに対しての印象がガラッと変わりました。
実際に英語のスキルは必要なのか?
私の実体験についてここまで共有してきましたが、個人的な意見を述べます。
英語は「必須ではないが身に付けておくに越したことはない」という事が私の結論です。
どのような観点で英語を身に付けておいた方がよいと思うのかについて、メリットを纏めてみます。
英語を身に付ける事のメリット
プログラミングの理解が早まる
プログラミングはIT業界で働く人にとっては必須の知識です。
この中でプログラミング言語の大半が英語で作られています。その為、学習する際の理解スピードが速まったり、言語仕様に関しての深い理解に必ず役に立ちます。
高単価案件が狙える
IT業界はグローバルな業界でもあり、海外エンジニアとやり取りする案件も、多くはないですがあります。
その時、英語の資格やスキルを持っている人の割合が少ない為、おのずと単価が上がる可能性が高いですし、外資系企業の方が、そもそも単価が高い傾向にあります。
最新のIT情報が入手できる
IT技術情報は海外から発信されて日本に入ってくる事が殆どです。
つまりいち早く海外の動向や流行を知る事が出来ます。
これはエンジニアをしている我々にとっては、非常にワクワクする事ですし、新しい技術を知る事は他者と差をつける事にもなりますよね。
海外で働くチャンスが得られる
最近オフショア開発の地域として活発な、インドや東南アジア地域のエンジニアも多くが英語を話せます。
今後、海外企業に就職してみたい方や、海外エンジニアと携わって仕事をしてみたい方にとっては、必須となる知識だと思います。
プロジェクトでの認識齟齬が減らせる
私が困った事の一つですが、IT知識や特定業種の専門知識を持ち、且つ通訳をこなせる人がまだまだ少ないのが現状だと思います。
そうなった時に、私たちエンジニアが英語を話せるようになれば、現場での仕様の認識齟齬等を減らすこともできるようになるのではないでしょうか。
まとめ
今回は自分自身の実体験も含めて、英語のスキルを身に付ける必要があるかを纏めてみました。
海外エンジニアとは今後も一切関連がない、という方には全く意味がないスキルではあります。
ただし、将来的に市場価値の高い、エンジニアを目指したい!海外企業に就職したい!等、明確な目標がある方は、必ず身に付けた方がよいでしょう。
様々な英会話スクールがありますが、IT用語やビジネスになるべく特化した、英会話スクールを探される事を個人的にはお勧めします。