エンジニアに寿命はあるか?

皆さん、こんにちは。

年末に、知人でSES企業を経営されているN氏とお話する機会がありました。

話題に上がったのが、フリーランスエンジニア歴10年を超え結婚して子供が生まれたりするケースが、徐々に増えてきたということ。

ご結婚されたり、お子さんが生まれたりすれば、独身時代に比べて生活費や教育費の負担がかなり大きくなります。

そんな中、仕事が途切れてしまったり、40・50代になり年齢的に案件が先細ってしまったなんて事になれば、死活問題ですよね。

独身生活を謳歌している人であっても、いつまで働けるのか?は気になるところだと思います。

 
ヒロ
この記事はこんな悩みを抱えている人におすすめ!

・フリーランスでいつまで働ける?

・長く働くにはどうしたらいいの?

・いつまで働けるのか考えるのは、お金の不安があるから!

そこで今回は、実際にSES企業を経営されているN氏や、SES企業にお勤めの現役エージェントの方にお話を伺い、「募集案件の実情」や「長く現役で働くポイント」、そして少し視点を変えてFPとしての私の観点から「お金の問題に対しての対策」について纏めてみました。

フリーランスエンジニアに寿命は存在するのか?

早速ですが、実際にN氏や某G社の営業マンの方に伺った、募集案件の実情に関して纏めてみました。

案件募集の条件としてどんな制約が多いのか参考になると思います。

募集条件に見る企業の本音

1.募集企業の中には年齢制限の基準を設けているケースが多く存在する

2.ポジションによって年齢制限が厳しくなるものが存在する

3.面接時の人柄が年齢制限の緩和に影響することが多い

4.プログラミングスキルが突出して高い人は年齢は募集条件とみなされない傾向あり

あくまで全体的な傾向としてお伝えすると、

・PM・ITコンサル等は、現場を纏めるという意味や、今までの実績を考慮されるケースが多く、経験を積んだ40代以降の需要が高い

因みにG社では、PMとして54歳の方が参画された実績があり。

・スキル面だけでなく、相手先でお客様やチームメンバーと、円滑にコミュニケーションを取りながら仕事をできそうかも重要な要素。

募集年齢をオーバーしていたとしても、コミュニケーションスキルが評価され、案件獲されているケースが多数あり。

長く現役を続けていく為のポイント

これらの話から考えてみると、フリーランスエンジニアとして長く続けていく為のポイントは、以下になるのではないでしょうか。

1.先を見据えて積極的に経験を積みキャリアチェンジしていける人

2.プログラミングスキル+コミュニケーションスキルを磨いている人

3.一つの技術をとことん追求して突き抜けている人

 

フリーランスエンジニアはぶっちゃけ稼げます

しかし、その分市場からの期待も大きいですし、当然のことながら、市場から長く求められる人材になるには、努力も少なからず必要になる事は確かです。

 

不安の正体の多くはお金の問題

さて少し話題を変えて、皆さんはフリーランスエンジニアとして仕事をしていく上で、どんな不安や課題を感じる事がありますか?

これはフリーランス協会がまとめた「フリーランス白書2021」のアンケートの一部になります。

◼希望年齢まで働く場合に感じる不安とその対策

1.自身の健康…..73.7%

2.体力…..70.6%

3.スキルの陳腐化…..45.7%

4.市場価値の低下…..44.5%

5.気力…..42.9%

 

今回は不安に思う内容について纏めてみました。

アンケート結果を見ると、自身の健康面の心配や市場での需要が低下する事への不安が大半を占めている事が分かります。

そしてこれらの不安は結局のところ「お金に関する問題」がほとんどです。

 

お金の問題が発生する前に備える方法とは?

それではエンジニアとしてスキルを磨く以外に、お金の問題に対して何か対策はあるのか考えてみましょう。

次は少しFP的な視点に立って考えてみた内容です。

 

地方在住×リモートワークという働き方

最近のニュースでNTTやANAが社員が積極的に地方移住できるように、働き方改革を行っていく方針を発表しました。

企業側としても、リモートワークの社員が増える事で、賃貸オフィスや経費等のコスト削減、社員の感染による事業継続性リスクの軽減、営業効率の向上、地方の優秀な人材の獲得機会など、様々なメリットがあります。

その為、今後も地方移住&リモートワークは広がっていく可能性が高いでしょう。

ここで一つ、お金に関する問題の対策として「物価が安い地方に移り住む」というものがあります。

ではなぜ地方に住むことが、お金の問題の対策になるのか?について考えていきます。

地方に住むことの最大のメリットとは?

物価が安というと「食費・光熱費・通信費…」等、色々と考えられると思います。

しかし、これらは月々の生活費に占める割合はそこまで大きいものではありませんし、場合によっては、地方の方が高くついてしまう事もあり得ます、、、

では何が地方に移住した場合の最大のメリットかというと、それは生活費の中で一番多くの割合を占める「家賃」が安いという事です。

今回、実際の家賃相場を知るために総務省の「平成30年住宅・土地統計調査」を元に家賃が高い・安い都道府県をランキング形式にして纏めてみました。

それでは早速見ていきましょう。

■家賃が高い都道府県TOP10

順位都道府県名家賃・間代(1か月/円)
1東京81,001
2神奈川68,100
3埼玉59,358
4千葉57,421
5大阪55,636
6兵庫55,337
7京都54,605
8愛知52,492
9静岡50,038
10宮城48,894

さてランキングに関しては、ある程度皆さんの想定通りだったのではないでしょうか?

ちなみに全国平均の家賃相場は「55,695円」となる為、東京の家賃相場がダントツで高い事がよく分かりますよね。

それでは次に家賃が安い都道府県のランキングを見てみたいと思います。

■家賃が安い都道府県TOP10

順位都道府県名家賃・間代(1か月/円)
1鹿児島37,863
2青森38,264
3宮崎38,353
4秋田39,404
5山口39,559
6島根39,797
7岩手39,990
8高知40,255
9熊本40,275
10宮城40,361

このような結果になりました。

調査してみて意外だったのは、沖縄県がTOP10圏外だったことです。

ちなみに沖縄県は「45,560円」です。それでも東京に比べればかなり安い事が分かります。

地方在住でライフスタイルの選択肢が増える

仮にフルリモートの案件を獲得する事ができれば、沖縄等の綺麗な海を見ながら仕事をする事も可能かもしれません。

仕事終わりに夕日が綺麗な海辺を散歩したり、仕事が捗らない時は、近所の海が見えるカフェで仕事をすれば、一日の疲れも吹っ飛びそうですよね♪

また月に数回だけは必ずオフィス出社が必要という場合であっても、出社が必要なエリアへの新幹線が出ている等の条件が合えば、大自然に囲まれたエリアに住みながら、たまに新幹線で通勤という事も可能です。

そして何より、地方に住むことで得られる最大のメリットである、物価の安さを利用して、余剰資金を資産形成に回しつつFIREを目指したり、結婚して家族が増えた場合に、地方に移住する事で、家賃は東京と同じでも、広い家に住むという事も可能です。

このように、地方に居を移すことで、生活の質を落とすことなく生活したり、余剰資金を堅実に運用へ回すことで、万が一のお金に関する問題の対策を行う事ができるのです。

もし地方に実家がある方は、実家に住みながら仕事をする事が出来れば、そもそも家賃すら掛からない可能性もありますね。(ある意味最強の働き方かもしれません笑) 

最後に

さて今回はフリーランスエンジニアの寿命という切り口から、長く続けていく為のポイントや、フリーランスエンジニアとして働きつつも、今後結婚したり、子供が生まれた時の、お金の負担や問題についての対策がないかを纏めてみました。

今回紹介した以外にも、キャリアについての考え方や、万が一のお金の問題に対しての対策は色々あると思いますが、一つの例や考え方として、役に立つ内容となっていれば幸いです。

最新情報をチェックしよう!