皆さん、こんにちは。
今回は「フリーランスのエンジニアは稼げるのか」についてお話ししていこうと思います。
恐らくこの記事をお読みになられている方の多くは、現在会社員としてSEをしていてフリーランスエンジニアへの転職を考えている方が多いのではないでしょうか。
そして年収についても、一体どの位アップするのか興味がある所かと思います。
そんな皆さんに現役フリーランスエンジニアの私が、実体験も含めて余すことなく正直ベースで、お伝えできればと思います。
・会社員からフリーランスになるか悩んでいる人
・フリーランスの収入について知りたい人
先ずはさっそく結論からお伝え致します。
それは「あなたがいくら稼ぎたいか、と努力による」が回答になります。
「結局いくら位稼げるの?全然回答になってないのでは、、、」と思った皆さん、すみません。
これから詳細についてお話していきたいと思います。
フリーランスエンジニアの平均年収はどれ位なのか?
先ず最初の幾ら稼げるのか?について。
実際、平均値的なものは存在しないのでしょうか?皆さん気になるところかと思います。
という事で調べてみると、以下の通りフリーランスとして働いている方達の実態調査をまとめた報告資料が存在します。
この資料の10ページを見てみるとIT系職種の年収について記載されています。
一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会「フリーランス白書2019」
年収 | 割合 |
---|---|
200万円未満 | 14.6% |
200万円~400万円未満 | 21.2% |
400万円~600万円未満 | 22.2% |
600万円~800万円未満 | 18.7% |
800万円~1000万円未満 | 11.6% |
1000万円~1200万円未満 | 5.1% |
1200万円~1500万円未満 | 1.0% |
1500万円~2000万円未満 | 3.0% |
2000万円以上 | 1.5% |
このように見ると、ITフリーランスエンジニアの年収で一番多い割合は「400万~600万」という事が分かります。
個人的な感覚ですが、私の周囲のフリーランスの方達は「600万~800万」の方が多いかなという印象なので、違和感はない数値かなと思います。
皆さんはこの数値を見て、どのような印象を抱くでしょうか?
「結構稼げそうじゃん!と思った方もいれば、あれ?意外と少ないな、、、」と思った方もいるかもしれません。
さて、ここで冒頭のテーマに戻り、フリーランスエンジニアは稼げるのか?と言う問いに対しては、せめて年収600万円以上は稼ぎたいと言う人からすれば、上記の資料は参考ではありますが、そこまで難しくないと言えるのではないでしょうか?
逆に1000万円以上の割合は「5.1%」となるので、年収で1000万円以上を目指すのであれば、努力とある程度の工夫が必要というのが回答になるのです。
ただし、普通に会社員として同じような年収を目指すよりは、達成できる可能性が高いと言えると思います。
現役フリーランスエンジニアのキャリアと給与を一挙公開!

因みに私の場合はどうだったのか?という事に関して、軽く自己紹介を兼ねて、全て隠す事なく事実ベースで公表させて頂きます。
■経歴
・新卒で会社員として独立系のIT企業で6年間SEを経験
・外資系金融機関にヘッドハンティングされ3年半営業職を経験
・営業マン時代の知人の経営者の紹介でフリーランスエンジニアとして仕事をスタート
・フリーランスエンジニアを数年経験した後、取引先と法人とてして契約を行うため、株式会社を設立(創業3年目)
現在はこの会社を活用し、現役でITフリーランスエンジニアを続けながら、Web制作やシステム開発の仕事も行っています。
■収入の変遷
それではフリーランスエンジニアとしての年収はどうだったかを次に見ていきます。
・営業職からのキャリアチェンジでフリーランスエンジニアをスタート
最初はエンジニアとしてのキャリアにブランクがあった為、ことごとく面談で落ちました。この時は自分に全く需要がないのかもしれないという不安感しかなく、キャリアチェンジに完全に失敗したと思いました。しかし元々の金融業界の経験をプラスに評価してくれた、金融系の開発に強い某大手独立系ITベンダー所属として何とか案件に参画することができ、手取り月収53万円からスタートする事が出来ました。
・半年後に再評価で手取り月収55万円に報酬アップ。
・1年後に再評価で手取り月収 58万円に報酬アップ。
上記のように、少しづつですが案件をこなす中で評価を頂けるようになり、報酬がこれからも上がるかなと思っていましたが、ここから中々報酬が上がらず苦労しました。
フリーランスエンジニアとして一年半程が経ち、このままだと自分の目標年収にいつまで経っても到達しないなと思い、更なる年収アップを目指して、仲介会社に相談し、別のIT企業の案件を探して欲しい旨を伝えたところ、所属していたITベンダー企業から交渉の連絡があり、手取り月収63万円にアップ。
ただしこの時点で、ITベンダー企業からは会社から出せる金額もギリギリとの事で話がありました。
フリーランスエンジニアとなって2年半後。まだまだ市場での自分の限界にも挑戦したいとの思いが強くなり、結果的に仲介会社自体を変え、某大手通信会社の案件にプロジェクトマネージャーとして参画する事に。
・2年半後に手取り月収80万円に報酬アップ
・3年後に再評価で手取り月収83万円に報酬アップ
この後、更に再評価を経て、現在の手取り月収が90万円となります。
まだまだ自慢できるレベルではありませんが、自分の決断と努力をしてきたことで、ある程度の金額まで達する事が出来ました。
さて、自己紹介と恥ずかしながら自分の年収遷移を赤裸々に公開してみました。
収入アップの方法については下記の記事でも詳しく説明していますので参考にしてみて下さい。
皆さん、こんにちは。現役フリーランスエンジニアのヒロです。 今回のテーマは「単価を上げる3つのポイント」についてお話していきたいと思います。 フリーランスエンジニアとして仕事をされている方の中には以下のような悩みを抱えている方[…]
結局フリーランスエンジニアってどうなの?

この記事に興味を持っている方は、フリーランスエンジニアを検討している方が多いかと思いますが、中には仕事が途切れて生活が不安定にならないか、市場から評価されず年収が逆に下がってしまわないか不安という方も多いかもしれません。
私から言えることは「その決断が良かったか悪かったかは一歩踏み出してみないと分からない」という事です。
実際私も、SEから営業マンを経て、フリーランスエンジニアに転職する時は、3年半もブランクがありましたし、市場から評価されなかったらどうしよう、現場で役に立たない奴と思われて挙げ句の果てに案件を切られたらどうしようかなど、非常に不安がありました。
ですが、フリーランスエンジニアとしてキャリアチェンジした事は今となっては心から良かったなと思っています。
本テーマからは趣旨が外れてしまいますが、今日のIT業界は働き方が多岐に渡りますし、最悪フリーランスから会社員として、エンジニアに戻ることも十分可能です。
キャリアチェンジに悩んでいる人は、まずは一度エージェント会社に登録し、今の自分の市場価値とキャリアパスや案件受注から、実際の報酬獲得までの流れを聞いてみるのも一つの手かなと思います。
少しの勇気をもって一歩を踏み出してみる事で、フリーランスとしてのキャリアも自分が描く未来に近づく事は出来るのではないかと思います。
今少しでも、自分の環境や状況に不満がある方、目指す未来があるけど、今のままでは到達出来ないなと感じている方は、一度フリーランスエンジニアという道に挑戦してみては如何でしょうか?