2022年版 エンジニアが稼げる将来性のあるプログラミング言語 TOP10

  • 2022年5月28日
  • IT

皆さん、こんにちは。

今回のテーマはこれからITエンジニアとして、どんなプログラミング言語を学習していけば、将来も需要があり稼げる可能性が高いのかについて纏めた記事になります。

エンジニアの皆さんの中には、社内の研修で新しい言語に触れてみたり、ご自身で情報収集を行い興味のある言語を趣味でいじられたりする方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そして中には、現在自分が学んでいる言語が将来も需要があるのか?今後さらにステップアップを考えた時にどんなプログラミング言語を学んでいけばよいのか?悩んだり不安に思っている方も少なからずいらっしゃると思います。特にフリーランスとして活躍されている方達は、今後の需要を見込して、市場で常に求められる人材となるべく、新しい言語を能動的に学んでいらっしゃる方も多いと思います。

エンジニアの業界は日々新しい技術やプログラミング言語が登場しています。その中から今後のキャリア形成の一環として、どんなプログラミング言語を学習していくかは、将来に繋がる非常に大切なことだと思います。

 
ヒロ
この記事はこんな悩みを抱えている人におすすめ!

・新しく学ぶならどのプログラミング言語がいい?

・主流のプログラミング言語にはどんなものがあるの?

今回は海外にある、主要なメディアサイト等から情報を収集し、今後も需要が見込めるであろう、そして現在人気があるプログラミング言語についてランキング形式で纏めてみました。今回調査に使用した企業は以下になります。

調査対象企業とプロフィール

TIOBE INDEX
オランダに拠点を置き、プログラミング言語の人気の尺度を図り公開するサイトを運営している企業です。

Stack Overflow
ニューヨークに拠点を置き、プログラミングについての質問と回答を投稿できるサイトを運営しています。月間訪問者数は1億人以上に登ります。

IEEE Spectrum
米国電気電子学会が運営しており、エンジニアリングと応用科学を専門とする世界最大の専門組織であるIEEEの主力サイトです。

最新のITに関する情報も随時更新されているので、この機会に定期的に見てみて下さいね。

それではTOP10を早速見てみましょう!

第10位 Swift

【歴史】

Apple社が2014年に発表し、従来「OS X」と「iOS」等のスマホアプリ向け開発言語としていたObjective-Cに代わるオープンソースのプログラミング言語として発表しました。このSwiftはデバイスの性能向上に応えるべく、新たな開発言語として開発された経緯もあり、実行速度が非常に速いと言われています。

【特徴】

 1 . Objective-Cに比べて見た目がシンプルで可読性が高いため初心者でも学びやすい。
 2 . コードの書き方がシンプルなため、コーディング量が少なくて済む。
 3 . フレームワークが充実している。
 4 . Appleで使われていたObjective-Cコードにも簡単に組み込むことが可能。
 5 . Swiftは英語で「迅速」を意味し、その名と通りこれまでの言語よりも処理速度が大幅に高速化で、Objective-Cよりも最大で2.6倍、Python 2.7よりも最大で8.4倍の高速処理が可能と言われている。

第9位 HTML/CSS

【歴史】

1989年にCERN(欧州原子核研究機構)のティム・バーナーズ=リーにより提案され、公式な仕様として定義されたのは1990年代からである。このHTMLとは「HyperText Markup Language」の略で、それぞれ以下の意味を持っている。

・ HyperText …図表、画像、音声、動画を含むテキストデータを共有して閲覧できるシステム。単なるテキスト(文字)を超えたテキストデータ
・ Markup  …目印をつける。コンピュータが読み取れるタグをつけること。
・ Language …言語

簡単に言ってしまえばHTMLとは「さまざまなデータをコンピュータが読み取れるようにタグ付けする言語」といえタグを指定する事でWebサイトの装飾を行う事ができるものです。

HTMLはWebエンジニアにとっては、非常になじみの深い言語で、必ず一度は触る機会もあるかと思います。
今も昔もWebサイトの装飾には必ず使用される為、世界的に見ても需要が高い言語という位置づけになります。
言語として見ても非常に簡単で理解しやすく、様々な環境で簡単に動かす事ができるため、初心者の方にも取り組みやすい言語ではないでしょうか。

第8位 Go

【歴史】

2009年にGoogleのエンジニアであるロブ・パイク氏とケン・トンプソン氏の2人によって設計されたプログラミング言語です。シンプルな構文と動作の速さが大きな特徴となっています。
Go言語は複雑性を排除し、プログラマーの生産性を向上するために作られたオープンソースのプログラミング言語です。

【特徴】

 1 . コードを簡潔に記述することが可能で、軽量な並列処理でマルチコアやネットワーク化された複雑なシステムを構築するのに向いている。
 2 . コードの書き方がシンプルなため、コーディング量が少なくて済み初心者にもおすすめ。
 3 . CやJavaなどのプログラミング言語と構文が似ているため、これらの言語の経験があるなら、比較的容易に習得することが可能。
 4 . コードに統一感があるため可読性が高いが、一方で他の言語に比べて機能が最小限。その為、JavaやScala、C#などの言語には備わっている例外処理やPythonやC++にはできる継承が出来ない。

第7位 R

【歴史】

1990年代にニュージーランドのオークランド大学の研究者によって開発され、「Scheme」と「S」というプログラミング言語をベースに、機能拡張した言語となります。「統計解析、データ分析、グラフィック分野を得意とするプログラミング言語」と言われており、オープンソースのプログラミング言語です。

【特徴】

 1 . 機械学習やデータマイニングに適した命令体系を持ちデータ分析に特化している。
 2 . インタープリタ型言語であり、マルチプラットフォームで動作する。
 3 . R言語は統計解析に特化しているため、例えばWebアプリを作ったりはできない。

上記のように、統計解析やデータ分析に特化している言語ですが、近年のAI開発等に関連し需要が伸びてきています。このRと比較されるプログラミング言語としてPhysonが挙げられますが、個人的にはPhysonの方が汎用性がある為、先に学習をするのであればphysonがおすすめかなという印象です。

第6位 C#

【歴史】

マイクロソフトが開発した多機能プログラミング言語で、【.NET Framework】と共開発されました。
マイクロソフトが開発したプログラミング言語でありながら、Mac OSやiOS、Androidといった他のOSにも対応しており、Webアプリケーション開発もできる汎用的なプログラミング言語です。

【特徴】

 1 . オブジェクト指向言語である。
 2 . 文法がJavaに似ている部分が多々あるため、Java⇔C#への移行がしやすい。
 3 . 高機能な統合開発環境の「Visual Studio」が使えるため開発を簡単に始める事ができ、開発効率が非常に高い。
 4 . 「ASP.NET」というWebフレームワークを使用して、Webアプリケーションを開発することも可能。
 5 . 「Unity」というゲームエンジンを使うことでゲーム開発も行える。

C#は私も開発経験がありますが、上記の通り、非常に扱いやすく高機能な統合開発環境を有しているため、開発はしやすいかなという印象です。
また、Java経験者であれば、言語仕様が似通っているところがあるため、非常に学習はし易く、オブジェクト指向プログラミングを学ぶのであれば、JavaかC#から入るのがお勧めです。

第5位 JavaScript

【歴史】

JavaScriptは、1995年にブラウザ上でWebサイトに“動き”を加える言語としてNetScape社のブレダン・アイク氏が開発しました。当時はLiveScriptと呼ばれていましたが、同時期にJavaが隆盛を誇り、名前がJavaScriptに改名された経緯を持ちます。
また、2010年以降はサーバサイド実行環境が整理されてバックエンドのシステムやアプリ開発などでも使用されるようになっています。

【特徴】

 1 . ブラウザ上で動作する唯一のプログラミング言語で、Webサイトに動きをつける事ができる。
 2 . 非同期通信(Ajax)を利用する事ができる。
 3 . 「Node.js」を使用したサーバサイドも開発可能。

エンジニアであれば、必ず一度は耳にしたことがあるプログラミング言語ではないでしょうか。
ネット上にも沢山の情報が存在する為、初めてプログラミングを行う人にも非常に取り掛かり易い言語といえます。
また近年では「IOS/Android用アプリ」開発やサーバーサイドの開発も可能となり、今後も更に需要が拡大していくと想定されます。

第4位 C ++

【歴史】

1983年にAT&Tベル研究所の計算機科学者ビャーネ・ストロヴストルップによって公開され、1998年からISOとIECの共同で言語仕様とテンプレートライブラリの標準化が行われるようになりました。
最も長い歴史のあるC言語をベースに拡張改良したもので、C言語にオブジェクト指向プログラミングをはじめとする様々な改良が加えられたプログラミング言語です。
コンピュータの処理速度が速いだけでなく、多種多様な機能を持っている為、複雑なシステムにも対応できるメリットがあります。

【特徴】

 1 . C言語に対して上位互換性があるため、C言語と同様のことが可能。
 2 . C++は(オブジェクト指向、多重継承、テンプレート、関数・演算子のオーバーロード、例外処理)等、多種多様な機能を持っており、他の言語にはない高度な処理も実装でき、自由度が大変高い。
 3 . 自由度の高さ故に言語仕様が複雑で、初心者の方が始めるには難易度が高め。
 4 . ハードウェアを直接扱う下位層向けの低水準言語として、コンピュータが理解できる機械語に極めて近いプログラムを生成できるため、実行速度が他の言語に比べて格段に速い。

誕生から40年近くという長い歴史を持つプログラミング言語で、長い間大規模なシステムで使われているという実績もある為、多くの技術や情報が蓄積されている点からくる信頼性の高さがあります。
また、余談ではありますが、世界的に利用されているWEBブラウザ「Chrome」もC++で開発されています。

C言語の後継として、オブジェクト指向も学ぶ事ができ、また現在も高い需要がある為、興味がある方は是非学習してみてはいかがでしょうか。

第3位 C

【歴史】

1972年にAT&Tベル研究所のデニス・リッチーが主体となって開発し、制御構文などに高水準言語の特徴を持ちながら、ハードウェア寄りの記述も可能な低水準言語の特徴も併せ持っています。
C言語はプログラムが実行する際の機械語に近い記述も可能なため、実行速度性能が要求されるソフトウェアの開発に用いられることが多いです。

【特徴】

 1 . 手続き型言語のため、構造が比較的シンプルでオブジェクト指向の概念がない。
 2 . 実行にコンパイルを必要とするコンパイラ言語だが、機械語に近い記述が可能なため、処理速度は最速ともいわれている。
 3 . マルチプラットフォームのため、実行環境に縛られず同じコードを異なる環境でコンパイルして使用する事ができる。
 4 . Java等と異なり、メモリの制御まで記述する必要があり、ハードウェアまで制御可能な言語であるため、プログラミング知識だけでなく、メモリやCPUといったハードウェアに関する周辺知識も必要となる為、習得難易度が高い。

C言語は上記の通り、様々な特徴を備えている為、さまざまな分野に応用されています。(OS、組み込み制御機器、IoT、ロボットなど)
また、特に制約が厳しいハードウェアへの組み込みや開発に強く、人工衛星や宇宙ステーションの制御などにも使用されたりもしていますし、学習しておく事でこれからも間違いなく需要が高いプログラミング言語と言えるでしょう。

第2位 Java

【歴史】

オラクルおよびその関連会社の登録商標で、1996年にサン・マイクロシステムズによって市場リリースされました。その後は、2010年に同社がオラクルに吸収合併された事によりJavaの版権もそちらに移行しています。
Javaは「一度プログラミングすれば、どんなプラットフォーム上でも動作する」というのコンセプトを打ち出し、仮想マシン上での実行によるセキュリティ性およびプラットフォーム非依存性が理念とされており、このどんなプラットフォーム上でも動作するという特徴は多くの開発者に受け入れられています。
200種類以上のプログラミング言語がある中で、Googleが開発に用いる「Google三大言語(Java、C++、Python)」の一つでもあり、日本でも昔から根強い人気がある。

【特徴】

 1 . 「JVM(Java Virtual Machine:Java仮想マシン)」をインストールする事で、どんなコンピュー上でも実行が可能。
 2 . オブジェクト指向で作られているため、開発効率と保守性が高い。
 3 . ライブラリが充実している。
 4 . 開発言語として選択される場面が多いことから求人需要も伸び続けており、Javaを習得すると就職ないしフリーランスエンジニアとして仕事に直結させやすいのも魅力の一つかも。

私がかれこれ10年以上前に社会人になった時に初めて触ったのもこのJavaでした。当時はそもそもプログラミングの右も左も分からない中、さらにオブジェクト指向も加わり非常に苦労した記憶があります。
ただ、それから数年間はJavaでの開発を経験できたことで、その他のプログラミング言語に初めて触れたとしても、オブジェクト指向の概念や、基本的なプログラミングの知識がある為、ある程度調べることで、すぐに使いこなすことが出来るようになりました。
これもJavaを最初に学習したからこそではないかと今でも思っています。初めてプログラミングを学習する方には、構文の規則やオブジェクト指向も加わり、学習難易度は高めな気はしますが、今後もすぐに需要がなくなる事はなく、学習するにはおすすめのプログラミング言語と言えます。

第1位 Python

【歴史】

Pythonはインタープリタ型の高水準汎用プログラミング言語で、1991年、作者であるグイド=ヴァンロッサムがソースコードを公開し、その3年後の1994年1月にPython 1.0がリリースされました。
ただし初期の段階ではそこまで盛り上がりはなく、よく名前が聞かれるようになったのは2000年10月にPython 2がリリースされてからで、ガベージコレクション(オブジェクトを解放するための仕組み)などが導入された事で、Google、Yahoo!、InstagramなどのサービスがPythonを採用を始めた時期でもあります。
2008年12月には現在のメジャーバージョンであるPython 3がリリースされています。

【特徴】

 1 . コードの記述がシンプルで可読性が高い
 2 . 「フレームワーク」「ライブラリ」が豊富で開発効率が高い
 3 . 計算・統計処理で使用できるライブラリが豊富に存在する為、AI分野の開発で用いられる事が多い
 4 . インタプリタ型であらかじめコンパイルしておく必要がないため、エラーの解析と修正が行い易い
 5 . コードがシンプルでわかり易く初心者でも取り掛かり易い
 6 . オフサイドルール(インデント単位で一つの処理の塊と認識)が存在する

一位は「Python」という結果となりました。
近年AI(人工知能)の開発で注目を浴びており人気がある言語です。
ただ、Python自体はAI開発に特化する目的で開発された言語という訳ではありませんが、AI開発をする上で必要となる計算・統計処理で使用できる豊富なライブラリを備えているのです。
今後の需要の高まりという意味では、AIを用いたサービスの需要が確実に伸びてくる分野と言われており、このAI開発と相性のよいプログラミング言語という事で人気となっています。
また日本の経済産業省が発表した「IT人材需給に関する調査」によると、2030年にかけて不足するAI人材は最大で「14.5万人」とも言われています。

詳細は以下の資料も是非ご参考になさって下さいね。

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将来さらに需要が見込まれているにも関わらず、人材不足が叫ばれているAI開発の分野で、Physonを学習する事により、付加価値が高く、市場でも評価される稼げるエンジニアとなる事が可能ではないでしょうか。

まとめ

さて今回のランキングを見て、皆さんはどのような印象を持たれたでしょうか?

歴史の長い古くから存在するプログラミング言語が、未だにランキング上位に食い込んでくるあたりは、その言語が、多くの開発者の経験から、真に評価されている証なのではないでしょうか。また昨今の時流を反映するようなAI開発に活用しやすいプログラミング言語も上位に入ってきていますね。

このように様々な技術の進歩に合わせて、上位にランクインされる言語もあれば、今も昔も変わらず評価され続ける言語も存在します。これは形は異なれど、ファッションや音楽の流行り廃りにも共通するような流れな気がしますよね。

さて今回のテーマではTOP10をご紹介してみましたが、このランキングにある言語は今後も需要が見込まれる為、学習していく事で稼げる可能性は高いと思います。しかしそれ以外の言語であったとしても、自分が好きなものを継続し他人には絶対負けないというスキルを身に付ける事が出来れば、ランキングに入っていなくとも、市場の中で自分だけの付加価値を高めていく事も可能だと思います。

エンジニアの皆さんが、今後どのような道に進まれるのか?

それぞれのキャリアパスの中で今回の結果が参考になれば幸いです。

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